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  増えている前立腺がんとトモセラピー

前立腺がんは増えている
   
 

2008年5月に「前立腺がんトモセラピーを考える市民講座」を聴講してきました。そこでメモしてきた知識を整理しておきたいと思います。 まず「前立腺がん」は増加傾向にあるとのことでした。

●かつてはがんの中では胃がんの割合が多かったが今ではだいぶ減ってきており、肝臓がんや子宮頸がんなども減少傾向にある。

●一方で増加傾向なのは、肺がん、前立腺がん、乳がんなど。これらはで今後も増えていくだろう。

●前立腺がん、乳がんが増えているのは食生活の欧米化が進み、男性ホルモン・女性ホルモンが増えていることも関係していると考えている。

●日本ではがんによる死亡者数は年々増加しているが、アメリカではがんによる死亡者数は年々減少傾向にある。

 



放射線治療の現状
 


 

次にガンについての放射線治療の現状について簡単にまとめておきます。

●がんの治療に占める放射線治療の割合は日本では25%ほど。欧米では60%くらい、と日本では放射線治療の比率が少ない。

●日本で放射線治療が少なく手術が多いのは、かつてはがんに占める胃がんの割合が多く、胃がんには手術が有効なので、がん=手術、と考えられるようになったためだろう。

●放射線治療は手術等ができないほど体調がよくない患者さんに対して行われるものという誤解もあるようだ。放射線治療は身体に優しい治療法なのでそういう方たちに対しても施せるというのが正しい理解。

●今後は日本でも放射線治療は増えていくはずである。


 


前立腺がんに対しての放射線治療
 


 

ここでは「前立腺がん」に対しての放射線治療についてまとめます。


●前立腺がんは放射線治療が効果的ながんである。

●トモセラピーという機器は前立腺がんへの放射線治療に使われる。これはCTスキャンのような機械で体内を輪切りにした撮影と放射線治療を同時に行える機械のこと。撮影と照射が同時に行えるので照射の位置が当てたい部分とずれていないか確認しながら照射ができる。

●また360度どの角度からでも放射線を照射できるため、周りの臓器(直腸など)に影響を与えずに当てたい部分のみへピンポイントで照射できる。そのため副作用の心配が少ない。

●トモセラピーによる放射線治療の場合、入院せずに外来ですむ。

●トモセラピーは日本では7ヶ所の病院に導入されている。都内では江戸川病院にある。

●江戸川病院では治療は1回15分〜20分程度で、合計38回の通院治療を行う。週5日通院してもらい約2ヶ月に渡る (治療者の体験談で薬局を経営されている方のお話があったのですが、その方は「仕事の合間に通っていたので仕事を休む必要がなかった」と仰っていた)。

●健康保険適用になる。自己負担は月10万円ほどだった(治療した方の体験談より)。

●江戸川病院では朝9時〜夜9時までの間に1日30人ほどの治療をしている。

●放射線を微量に出すアイソトープというものを体内に埋めこむ治療法もある。


トモセラピーについては、江戸川病院のWEBサイトが詳しいです。

【その他の治療法についてのメモ】

●前立腺がんの治療で手術の場合だと、尿失禁や男性機能の喪失などの後遺症が残ることも多い。

●前立腺がんの場合、がんの進行がゆっくりな場合も多く、高齢者の場合経過観察でとどまることもある。

●ホルモン治療は「早期がん、中期がんには勧められない」(ガンセンターの指針)にもかかわらず、実際には結構行われているようだ。ホルモン治療は医療費が高い。



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